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いやー、面白かった!
この先どうなるのか!?とわくわくしながら読み続けていました。
リアクションでここまで熱中したのは初めてです。
刻環マスターのシナリオは次回以降予約して参加しようと思います。

では、登場シーンの引用です。

第壱章 死者たちの夜

「わ~い! せ~んそうだ戦争だぁ!」

 満面に喜色を浮かべたカッティ・スタードロップを引き連れて、イレブン・オーヴィルは筐子の元へと急いでいた。

「……む?」

 幸いにも、筐子を目印に【洞窟調査班】のメンバーは、はぐれることなく揃ったが、イレブンは奇妙な光景に疑問を覚える。
 筐子の投げつけた桃を、ゾンビたちが拾って貪っていたのだ。

「ゾンビが、桃を食べている……人を襲うよりも、優先順位を上げて?」

 その疑問を抱えたまま、イレブンは身を守るための戦闘行為に従事しなければならなくなった。
 ゾンビは、数の上で生徒を圧倒していたのだから。

第玖章 Chain Reaction

「ここもハズレでしたか……」

 イレブンは行き止まり……且つゾンビの姿もない通路から引き返し、溜息を吐いた。

「気にしない気にしない。次の通路にどーんと行ってみよう!」

 イレブンの蓄積疲労と反比例するかの如き快活さで、カッティはテキトーな通路を指差した。

「はあ~……何やってるんでしょうね俺たちは……」

 刀真は、銀色の頭髪に絡みついた蜘蛛の巣を取り去りながら、イレブンと同じく溜息を吐いた。

「刀真……元気だして……」

 無表情ゆえか、まるで疲れた様子を見せない月夜が、刀真の頭をあやすように撫でる。

「ワタシって、どこまで運が無いんだろう? マジックアイテムも全然見つからないし……」

 ヨタヨタと通路から現れたのは、全身をダンボール箱で包んだ異形の少女、筐子だった。
 しかも今回は、ダンボールの表面に、古今東西和洋折衷な呪術紋様を描きまくっている。効果があるのか否かは定かではないが、今のところゾンビに襲われる事なく済んでいる。

「泣き言を言っていると、ツキが離れるわよ? 夢は、叶うと信じる人にだけ描ける物だから」

 俯いている筐子の顔(ダンボールだが)をアイリスが優しく包むと、コツン……とではなく“ぽふっ”という音を立てて、筐子の額に額をくっ付けた。

「それに、墓地らしき場所も見つかりませんでしたし……」

 イレブンが呟くと、傍らの少年が小さく答えた。

「……魔法陣も……怪しい……機械も……見つからない……ね」

 晶は不器用な自己主張からは想像しにくいものの、強力な魔力を秘めたウィザードとして、知恵袋の一端を担っていた。

「ま、生きていられるだけでも幸運なのかもしれないよ~? アラモで聞いた話じゃ、死傷者は五十人を超えたって話だしね」

 悪臭を嫌って装着したマスク越しにくぐもった声で、七海が晶の前にしゃがみ込み、襟元の乱れを正している。

「……ん……あり……がと……ナナ……」

 晶が七海にだけ向けるぎこちな笑顔を浮かべかけたとき……

「ゴメ~ン! 何体か引き連れているから、事後承諾してね!」

 カッティが指差した通路から、猛烈なスプリントで美羽が駆け抜けてくる。宣告どおり、彼女を追走するゾンビの姿が見える。

『冗談でしょ!?』

 完全にコメントを被らせたイレブンと刀真は、慌ててパートナーを抱き寄せ、彼女たちの胸元から光条兵器の柄に手をかけた。
 イレブンはサーベル型の剣で払うように斬り、漆黒の抜き身を持つ刀真の剣は、振り下ろす軌道でゾンビの頭を割った。

(中略)

「で、このそっちの通路は【ディバイン・ウェポン】が制圧しに入った。もし教祖がいたら、既に倒して凱旋しているだろう。という事は……」

 顎に指を沿え、思顔のままイレブンは一本の通路に視線を投げた。

「こっちの通路に向かって【洞窟調査班】、全軍突撃ィ~~!」

 カッティがビリシと指差す通路に向かい、刀真、月夜、イレブン、筐子、アイリス、晶、七海……そしてカッティ自身が飛び込んでいった。

第拾壱章 Final Countdown

「突撃とつげき、全軍突撃ィ~!」

 絶望など、微塵も感じさせない高らかな声を伴って、イレブン、刀真、月夜、あーる華野、アイリス、晶、七海……そして声の主、カッティが通路から現れた。

「……来たか」

 刺青の男は失意の色を顔に浮かべたが、それも一瞬の事だった。

「…………」

 晶は眼前の光景に混乱し、体を硬直させた。無関心という殻をまとった心の内側から、何かが孵化しようと蠢いていた。

「………消えて」

 その何かに名前を与える前に、晶の唇と指先は、呪文を完成させていた。
 イレブン、あーる華野、アイリス、七海が次々にゾンビを倒す間、刀真と月夜は刺青の男と対峙していた。

第拾弐章 Do You Remenber Love

【洞窟調査班】八人に護送され、黒幕と思しき人物と円形空洞で爆弾を解体したメンバー十一名は無事、アラモに合流した。
 しかし……

「どうして、ゾンビが活動しているんだ!? 黒幕は捕縛し、術は封じた筈だ!」

 イレブンの発言は控えめであるといっていい。ゾンビの攻勢は、活動している、というレベルのものではなかったからだ。

最終章 生者たちの夜明け

「……これは……厳しいか……」

 ウェイドと同じく軍学の心得があるイレブンは、表情に影を忍ばせた。自身も遊撃的に立ち回り、突破力を殺がぬようゾンビを駆逐していたが、イレブンの予感は的中した。


【洞窟調査班】のグループアクションは失敗だったと言っていいと思いますが、シナリオの起伏を考えると、失敗したことも物語の重要な役割になっていました。
アクション失敗があるからこそ、成功が映えますよね。

アクション投稿では、「人が住んでいたなら墓地があるはず→肝試し参加者も墓地を会場にしていたはず→原因は不明だが、ゾンビ発生場所は墓地に違いない」という推理を書いていたんですよ。見事に外れました!

カッティがゾンビの中で実に生き生きと突撃をしている描写は、プレイヤーとして期待していた描写以上でした。
このまま殴りプリーストとして着実に成長してほしいものです。

カッティに比べると影が薄いwイレブンですが、戦闘中でも冷静さを保っているという、キャラクターの特徴を描いていただきました。
登場回数も今までのリアクションの中で一番多かったですし。

他の参加者のアクションで印象的だったのは、
クライスさん達【仕掛け組第一斑】:最初の犠牲者集団となるのは、言われてみればおいしいポジションですが、全く気付きませんでした。1P目最初で「こうきたか!」
国頭 武尊さん:デッドライジング号って、このシナリオで名づけましたよねwアクションゲームっぽくゾンビを倒す姿が爽快です。
ガートルード・ハーレックさん:最後の台詞が名台詞すぎる。どんなアクションを記述したらこんな描写になるのか、気になります。
今回のシナリオでは全参加者に見せ場があったので、印象的な方はほかにもたくさんいらっしゃるのですが、書いているときりがないので3名だけで。

リアクションの終わり方も余韻の残る最後で、リアクション全編が捨て場なしの名リアクションでした。
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